エディハドとエミレーツが統合【2018-09】
この記事は2018年のニュースをもとにした記事であり、現在と事実関係が異なる可能性が高いです。
9月21日にエミレーツ航空がエディハドを統合の動きに出ているという報道が入りました。
もし統合すれはアメリカン航空よりも規模が大きい世界一の航空会社ができるそうです。
そもそもエディハドってそんなに業績悪かったっけ?って思った方もいると思います。では、業績が悪くなった経緯についてお話ししましょう。
先にエディハドの経営が悪くなった理由を述べます。理由としては2つあります。
・原油安による湾岸諸国からの航空需要の低下。原油安による他国航空会社の台頭
・株主アライアンス航空会社の経営難
※そもそもですが、製品が多ければ製品の希少価値は下がり値段も下がります。そして少なければ値段は上がります。それを理解した上でこれからの話をどうぞ
最近はOPECの減産対象除外国が石油の生産量を上げてきました。減産対象除外国とはOPECに加盟してる国の中で、原油の生産量についてOPECから口出しされない国です。政情不安定で除外国となっているリビアやナイジェリアで生産量が上がっているため、原油安が生じています。
その上、アメリカの石油メジャーもシェールオイルに投資しています。そんなことがあってシェールオイルの生産量が上がり、原油安が続いています。
しかし、原油安となった今、石油業界も他の会社に投資するほど潤っていないはずです。しかし、石油メジャーは投資を続ける様子を見せています。もしこの状況でOPECが減産を進めて原油価格を上げたところで市場に出回る石油の量は減産により減ることになり、安くて多いシェールオイルが石油を抜いて成長することは見えています。
まあ、こんなことは今に始まったことではありませんが
※9月23日からOPECが原油の増産についての会議を始めましたね。
そしてもう一つ理由として挙げた株主アライアンス航空会社の経営難。エディハドは自身で第4のアライアンスのようなものを構成しています。その会社とはヘタリアの航空会社、アリタリア航空。そしてドイツのエア・ベルリンです。
ヘタリア航空はしょっちゅう倒産の危機になっており、EUからの目もあるのでイタリア政府もこれ以上投資できないというところまで来ていたのですが、そこにエディハドが投資しました。たしかに教皇の航空会社の名前は魅力的だったのでしょう。しかし、やっぱ経営難は続いて赤字垂れ流しは今も続いています。
そしてエア・ベルリンもこの前運行を停止しました。
そんなこんなでエディハドは経営悪化状態なのです。そこに何をするかわからないエミレーツが来たんですね。本当に何をするかわかりませんね。どうやらエミレーツは最近、三階建てのプール付きの飛行機の導入を考えているとか。というか、サウジアラビアの石油王がA380を自家用ジェットにしてプール付きにしようとしたら重量が無理で危ないとかで駄目だったの知らないのカナー。(今年のエイプリルフールのネタですよ~)
そこらへんについてはまた特集組みます。
長々とした文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。